娘が「おかあちゃんと親子マラソンに出たい」などと
びっくりするよーなことを言ってプリントを持って帰ってきました。

うええ。
おかあちゃん、マラソンなんて高校生が最終履歴ですよ。
大池マラソン。心臓破りの上り坂。

・・・ずっと末っ子だったのに、
突然お姉ちゃんになって、
あれかね。
なんかさびしいのかね。

・・・走ったほうがいいのかね。親子マラソン。

うむむ。
だがしかし、ご老体だからなぁ。
いっちょ試しに走れるかどうかやってみますか。

ということで、
今朝4時半に起きて、いろいろ朝の準備してから
5時くらいにうちから走ってみたのね。

走るっていっても、久しぶり。
トレッドミルのように、足元柔らかいわけでも加減があるわけでもないし、
アスファルトを自分の足で走るのは、ほんと、容赦なく身体に響くのね。

ああ、こりゃ、無理しちゃダメだな、と思って、
往路2キロを休まずに走ってみて
復路はストレッチしながら歩いて身体の具合を確かめながら歩いていたのよ。

夏場はこの時間はもう明るいから、
結構たくさんの人が歩いたり走ったりしてる道なんだけども、
冬めいてきたこの頃は、めっきり人が少ない。
それでもぼちぼち早朝のお散歩を楽しんでる人はいまして、
そういう人とは走ってても歩いてても
「おはようございます。」てあいさつしあうのよ。

で、復路を歩き出して、二人ばかりおじさんに
「おはようございます。」て言ったわよ。

で、薄暗がりに男の人がもう1人立ってたので
「おはようございます。」て言ったのよ。

5mほど通り過ぎたとこで、
その人が、
「市駅に行くのはどういったらいいんですか!」
て言うのよ。

「・・・・・市駅は、遠いですよ。町駅ならこの道まっすぐですぐですよ。」
て、答えながら見ると、
なんか薄着なのね。そのひと。

この時間は暗いし、寒いから、
たいていの人がジャンパーだの、ウィンドブレーカーだの
帽子だの手袋だのしてるのよ。

なのに、サンダル履きでスウェット上下なのよ。

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駅に行きたいだの、こんな時間にもっそり立ってるだけだの、薄着だの
ヘンだな、と思ったのよ。

で、あ!昨日公園に置き去りにされちゃった入院患者さんいたよなぁ!
って思っちゃってさ
このひと、なんか事情があって今ものすんごい困ってるのかも!
とか、気を回しちゃったのよ。

「市駅にいきたいんです。歩いていきたいんです。」

「遠いので無理しないほうが、」

「そうですかぁ」といきなりその人はズボンを下げましたとさ。









ああ、これはアレだ。
わたしにおいなりさんをみせたかっただけの人なんだ。
親切に道を教えてあげなくていい人なんだ。

・・・・・・困ってないのねアナタは。

そう わかったわたしは とっさに 両手のこぶしを腰に当て、

「どアホっっ!」

と怒鳴りあげていました。

朝の5時に。
腹式発声。

すみましぇん、とズボンをあげた男に
「はよ、走れっ!」と
重ねてゲキを飛ばしてみたりして。
決して走りに来たわけではなかろうに、素直に走り出すおいなりくん。
さようなら。

そのあとたまたま自治会サンに「今朝こんなことあってねー」と立ち話した結果
うちにパトカーに乗ったおまわりさんが二人やってきました。
1歳児ははじめて見る本物のおまわりさんに大喜びでした。


とっさに出た一言が
「きゃあぁ〜」
でなく、
「どアホ!」だったあたりが
オンナではなく、オカンだぞわたし。

なんだかトホホだ。

コメント

kaichu
kaichu
2007年11月14日23:22

いいえ、とほほでなくて素敵です。

しぇら
しぇら
2007年11月15日16:45

頼もしい!
手本にしたいです!!

きゃおる
きゃおる
2007年11月16日8:35

とっさの一言が どアホ てねぇ。
そういう場面にでくわしたら
「ちっちぇ。」て言ってやろうと思ってたのにねぇ。

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