3月のライオン

2012年12月16日 読書
泣いた。
ぽちゃカワのアンちゃんは中身の詰まった女の子。

和菓子を巡る人たちのミステリーは穏やかでせつなくて、ふんわりと暖かい。

ハマった。

好きなTシャツは 仏顔×3
全然おもろない。

わたしは
生い立ちやら生き方やらにいろいろあって、
怒らない人(怒ることをなにやら封じているらしい人)なので
どうやったら怒りという感情を表現できるやろか?と
読んでみたのではあるが

怒ったらあかん
怒るのはアホのすること
気持ち切り替えたら怒らんで済む

ということが、ダラダラと上から目線で説かれていたので
なんかおもてることとちゃうわー(´・_・`)とザンネン。

怒りって、否定したらあかんのとちゃうかなあ。
怒りも自分の中から湧いてくるんやから
そこは自分と勝負せなあかん場面と違うんかなあ
そういうことが、読みたかったから、ザンネン。おもろなかった




ヘン、というのはこの場合、カウンセリングにくるクライアントのこと。
このセンセは賛否両論な方らしい。
対談集なのだけど、あー好き嫌いが分かれそうなセンセやなー、
と思った。

ともあれ
治療しようなんて思ってない
治るのは患者のチカラ
というのは、たいへん納得。
患者の邪魔しないようにするのが仕事なんだそうだ。

エンパワメントていうのは
そういうことだとほんとに思う
何度でも読みたくなる赤毛のアン
6.7.8と借りてきたので一気読み
満腹、満腹。

有川浩のラブロマンス好きの娘たちには
面白く読めると思うのだが
あまりお気に召さないらしい。

そうだなあ。
疾走感は、ないわなあ。

でも、こういうゆったりした流れの物語のほうが
ハマるとぐいぐい引き込まれるんだけどなあ。
汚染されていない土地などない
除染は事実上不可能
汚染されていない食べ物はない
食べるかどうかは覚悟の問題
何ベクレルなら食べても大丈夫なんてヘン
放射能に大丈夫は、ない
汚染ガレキの焼却炉には特殊なフィルターで99.9%放射能が抑えられる
東電が汚染したのだから東電の敷地へ汚染物を返す
福島第一はなんの終息もしていない。
二号機三号機の中には入れもしない
建屋の地下へめり込んで地下水を汚染するウランを早く防ぐ
核燃料はメルトスルーして炉は溶け落ちているので冷温停止なんかできません
廃炉のめどはたっていません
これまでの原子力発電を許してきた大人は汚染食品を引き受ける
出荷停止にする作物は東電の社員食堂と議員会館の議員食堂で食べる

汚染列島で生きていく覚悟を持つ


わかりやすかった。
原発、いらんわ。
はよう、片付けしよう。
子どもに残さないのが年寄りの責任と思う。

っぽい

2009年12月10日 読書
ハルちゃんと図書館で選んできた今週の絵本。

幼児用の書架でみつけた絵本だけど、
これはおとなやおとなになりかけのひとに
じんとくるすてきな物語。

ネトゲ廃人

2009年12月6日 読書
小説じゃなくて現実のこと。

「リアルにログイン」てー・・・・!
武士の時代が終わって
戦場で戦う技術が滅びてゆく時代から柔道は興されて
ただの格闘技ではなくて
日本を憂えて心をつちかうものとして作られた。
『精力善用』『自他共栄』が柔道の基本。
講道館をひらいたのが治五郎22歳のとき。
このひとは、日本を鍛えたかったんだ。日本の未来を。

YAWARA!でこびりついたジゴロウのイメージが
きれいさっぱりなくなる本です。


掃除道

2009年11月28日 読書
社長の趣味は、掃除。


ミー(中2)の英語の先生が便教会にはいってるらしい。
そういえばこのあたりはブームが来てるなぁ。早朝掃除。
着物の悉皆。
仏壇のお洗濯。
桶のたが直し。
ピアノのリビルト。
ベスパのレストア。
スーツーケースの修理。

ひとつひとつみんな手作業。
全部の工程が専門技術。
昔からの伝統を継いでいる着物の悉皆もあれば
レンタルスーツケースをはじめた手先の器用な若者が社長になった、ニッチなカバン修理屋さんもある。


どの修理にも共通していることが
「次の修理もできるように修理する。」
二度とパーツをばらせない組み方をしない。
ずっと使い続ける限り、また修理ができるようにしておかなくてはいけない。
人の寿命を超えてモノは生きる。

100円ショップで売ってるような、修理の仕様がない「使いきり」のものがたくさんあって
次々とモデルチェンジしてしまって修理よりも新品買ったほうが安くつくような今だから、
ひとつのものを長く愛して修理をしながら使い続けるのは当たり前のようでいてとても贅沢なこと。

古い伝統が、プロの技術と修理を選択する暮らし方をする人によって、
最近再興してきているわけだ。
このライフスタイルは基本的におかねもちさん仕様です。プロの修理は買うより高い。

「まずは100円ショップ。」が合言葉の我が家に、いくつそんなものがあるかなー。

プロの修理で再生されたものが量産されてお得に出回る「リフレッシュパソコン」でも買おうかなーww。
NECのリフレッシュパソコンは4回データの上書きをするそうです。へー。


ドラマ負けした原作を読んだ後でしたので心が洗われました。
文字は映像を超えます。

1.2.3と連続で3巻借りてきたのですが
この2の「さんぽを運ぶ」は涙で文字が見えなくなりました。

ああ。
わたしもあいにゆくからね。

あれ。これも大河ドラマになってたの。
そう。知らなかったわ。

・・・してみると「大河ドラマの原作」って
「ただのとっかかり」ってだけのものなのね。
なるほど。

大人気だった大河ドラマは
おそらく原作なんか跡形も残ってないドラマなんだろうと
宮尾登美子・篤姫を読んで感づいたわけですが
この慶喜像を読んでも同じように思いました。もう確信した。

篤姫ファンブック(宮尾登美子・篤姫)では
家定は実は秀麗な青年で、慶喜は腰抜けとして描かれていましたが
最後の将軍では真逆の扱いでした。
家定は体も心も病んでて、慶喜は才能は有るけど、でも。なふうに。

家定・・虚弱・うつ・人格障害・どうももひとつ。
慶喜・・きかん坊・人望がない・どうももひとつ。
という人物像は、2冊とも共通して伝わってくるんですが、
見方がどっちに傾いてるかでこうも違う人になりますか。そうですか。
・・・ご近所づきあいでもいるもんねぇ。評判の分かれる人。
他人の噂ってコワイ。

こちらでは篤姫は「大奥」とひとからげにして描かれていてとくに活躍なし。

一口飲んだのに、まだのどが乾いてる感じです。
読んだら読んだだけ次、がほしくなります。


こうなってくると和宮さま御留、もまた読みたい。
坂の上の雲あたりを軸にしようか。
日本史の最新版が禁帯出になってなかったらかりてこようかなぁ。副教材があったほうがいい。
岩波新書からマンガ日本史まで、このあたり、まとめてどかんといってもいいなぁ。
やっぱり読みやすくて読んでて楽しい司馬ワールドに傾きそうではあるけれど
もうちょっと突っ込みたいあたりです。
マネキネコダックのCMを見て思う。
宮崎あおい て、きれいな顔だなぁ。

ああ。なんか、この人がものごっつ眉間にしわ寄せてお姑さんの役をやってたのは
去年の大河ドラマでしたかねぇ。
結局一度も見なかったので、ドラマのストーリーはまったくわからないまま、
きれいな顔に無理やり縦じわを刻んでる番組予告を何度か見かけたような気が。

篤姫。読んでないなぁ。
去年は盛り上がってたのでちょっと敬遠してしまったし。
読んでみよ。幕末のあの辺は読みどころがたくさんあって落としてる本がたくさんあります。

篤姫の上下を借りたついでにおんなじところを、とおもって、司馬遼太郎の「最後の将軍」も借りました。

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んー?
宮尾登美子ってこういう感じ?

歴史>歴史小説>時代小説>司馬遼太郎>時代劇小説>ホームドラマ>宮尾登美子≒西村京太郎??????

なんだか読み終わって、
渺渺としたとこでぽつんと風に吹かれてるよーな
居心地悪くたよんなーい感じになってしまいました。とほほ。


いるかともぐらがこんがらがった「いぐら」が、わかれ道をすすんでいくしかけ絵本。

こういうのは4人きょうだいで誰よりもモックン(中3)が好きそうです。
明治のさいころキャラメルで「てぃらるー」とか作るのにものすごい意欲とセンスを見せるのも彼です。
※明治のさいころキャラメルの箱にはこんがらがる不思議ないきものがプリントされています。


道すじを指でなぞってたどるしかけには、
めいろ遊びに燃えているハーちゃん(3歳児)のくいつきがいい。

「てくてくてくてくー!」とごきげんで道をたどります。
ページの端で、「どっちいく?」と尋ねると
「こっち!」とワクワクしながらページのめくれるのを待ちます。

ドーナツを買って、ハチに刺されて、泳いで川を渡って、
「もう一回!」
りんごをもいで、犬にかまれて、橋を渡って、
「もう1回!」
ドーナツを買って、犬にかまれる前に犬をでやぁ!と蹴って(イメージです)、橋を渡って、
やっと友だちのうちにつきました。

直感の1度目。
好奇心の2度目。
そして自分的ベストチョイスの3度目。
そうですか。退治しちゃうんですか。

おひるごはんには
「とろとろハンバーグ、アイスのっけ」を選んでました。

おでかけ先から、そろそろ帰宅したころだ、とモックンに電話を入れたら
「あのさ、今日の晩御飯は、ノリ目玉かつ丼にしよう。」と言われました。
そうですか。あなたはカツ派なのね。


何度でも、誰でも楽しめて
いつまでも持ってたい絵本かも。


---

ユーフラテスは佐藤雅彦研究室のOB会、の、ようなもの、だそうで
慶応大学って、なんでもありで楽しげです。佐藤ゼミ、人気なんだろうなぁ。

ハーちゃんとピタゴラスイッチを見ていたら
モックンが「今度、技術の課題でピタゴラ装置作んねん。」と糸巻きだの定規だの漁るので
「佐藤先生のゼミって、ゼミの学生がこういう装置作るんだってー。」と教えてあげたら
「ソレッテ ソレデ成績キマンノ?」と、まるで「夢を見た!」ようにキラキラしておりました。

だよね。
あなた、保育園の頃から、
こういうドミノ的な、ピタゴラ装置的な細か~い地道~な作業がお気に入りで
卒論でもないのに毎日コツコツと研究と改良を積み重ねてたもんね・・・・。



とりあえず、かつ丼に目玉焼きをのっけてみました。



ハルコネコ

2009年10月16日 読書
ネコドーナツを食べて気楽なネコになったハルコちゃん。
これでもうママにしかられることもないし、
やりたいほうだいです。

でも、だんだんさびしくなってきて。

ママに「ママーママー!」とよびかけたのに、
「ニャーニャー」としか声になりません。

ママは泣いているネコを持ち上げると
「おまえはハルコネコでしょう?」

ハルコちゃんはハルコちゃんに戻ってママといっしょにおうちに帰る姿でお話は終わり。


---

ハルが、丸まっています。
「ニャーニャー。」
悲しい顔でネコの演技です。
「ニャーニャー!」
グーにした手で手招きしています。
横柄なハルコネコだなぁ。

どれ、よっこらしょ。
14キロのハルさんを持ち上げて
「おまえはハルコネコでしょう?」

「ニャー!おかあしゃん、おかあしゃん!」
とネコからハルに戻ってほっぺたにちゅーしてくれました。


この絵本読んでから
ハルコネコ・ブーム。
突然丸まってニャーニャー言い出します。
ちょっとまってね、と放っておくと
イラっときて「ギニャー!!」と化けネコになったり
「おかあちゃん、早くー!」とヒトに戻ったりします。

一連の舞台のような遊びが好きな妄想に生きる3歳児。
おつきあいがたーいへん。
まだはやいかなー、とおもいつつ
兄姉の夏休みの宿題に
お気に入りの水彩ペンで添削されるのを防止するために
ハルさんに買ってきました。

「ハーちゃんも、べんきょうするわぁ~。」と言いつつ迷路をたどります。
はじめのうちこそ、塗りつぶしたりしていましたが
めいろ、というものを正しく理解してからはバンバン解いてゆくようになりました。

ハーちゃんのめいろのたどり方は、ちょっとおもしろい。
スタートから出発して、最短ルートをわざわざはずれる。
いちいち「おや、いきどまり~・・・とことことこ(ペンが道をたどってる)・・ほぉらこっちもいきどまりでしょ~。」
と行き止まりまで行ってから本道に引き返します。
迷路はぬり絵のように、全部の道をペンで一度は通られてゴール。

へぇ、わかってやってはんねんなあ。
これはなかったなぁ。
同じようにめいろ好きだったモックンは、無言で最短ルートをすすすっと進んで「次。」
静かだなぁ、と思っていたら「終わった。次。」と丸々1冊次をよこせと持ってくる人でした。
どっちも本人はワクワクしながらやってるわけですが、ちがうねぇ。楽しみ方が。

1週間もたなかったのは兄妹おなじだった。

40番のライオンさんを通り抜けてしまうと
「もうやるとこない~。」と次をねだられました。
しまった。
モックンのときに「コピーを取って、原本はおいといて、コピーをやらせるべきだった」と学んだのに。
次の一冊は買ってきたらまずコピーだ。

モックンが選んだ読書感想文用の本。
こういう人の生き方から与えられることを、15歳の今、読むだけでもいいと思った。


生かされていること
生きていることを
我が身を振り返って思う



巻頭の詩を読んで、まず泣いた。
後味すっきりのファンタジー。小学生の読書感想文、第1候補ですな。
シリーズが既刊ですが、
この第1巻のナナちゃんが「自分で見つけた分だけ自分で成長してくんだ」って感じがとてもいいなぁ。



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