郵便屋さん

2007年12月5日
バイクの音がして郵便屋さんがやってきた。
「ありがとー。」と声をかけたら
お兄さん、バイクからおりてきた。

「おくさん、年賀状はもう用意されました?」
「あ。まだですー。」
「よかったら、持ってきますよ。」

なんということだ。
郵便屋さんから こんなさりげないセールストークが聞けようとは。

「あ、じゃあ、お願いしてもいいですか?」
「はい。何枚にしましょう?」
と郵便屋さんは腰のポーチから伝票らしいものを取り出す。
「250枚で。」
「ハイ。250枚ですね。」

たいていの注文販売は注文者にも書く欄があるはずだと
ボールペン交代を待っていたら
「ありがとうございます。ボク、1週間ほどしたら持ってきますね。」
と伝票をしまってしまった。

「あ、あの、なにかわたし、名前かなにか書かなくても?」
「いいです。わかってますから。」
・・あ、そりゃそうか。

「お金は、どうしましょう?」
「ボクが持ってきたときでいいです。じゃ。」

さようなら〜。

それからしばらくたって油断していたときにおにいさんがやってきた。

「ハイ、年賀状、250枚です。」
「あ、うわあ、今ちょうど持ち合わせが足りないんですよ!
今度引き換えでいいですか?」
と慌てると、おにいさんはにこにこしながら
「いいです。いいです。お金はまた今度で。ボクまた来ますから。」
と束の年賀状を置いて帰ってしまった。

うそ〜ん。
タダでおいてかはった〜。

いいのか郵便屋さん。ざっくりしすぎとちがうんか。

ポチ袋に1万2500円を用意して待っていたのに
すれ違いが多くてなかなか会えない郵便屋さん。
年賀状を置いていってからまた1週間ほどした頃に会えた。

「ごめんね〜〜!!何度も来てくれてたんと違いますか〜!」
と申し訳なくおにいさんにポチ袋をわたすと
「ハハハ。毎日来てますから〜。」
あ。そりゃそうだ。

ありがとうございました〜と帰る郵便屋さんを見送ってから
もらった領収書と内訳書を見ると
どちらにも、うちの住所とわたしのフルネームがプリントされていた。

そうかあ。
住所も名前も割れてんだものなぁ。
逃げも隠れもできませんものなぁ。

・・て、世帯主のヒゲくんの名前じゃなくて
わたしのフルネームてのが仰天だなおい。

恐るべし。郵便局。

サイレント・セールスマンて感じ。
最強の顧客データを持つ営業マンをこんだけ抱えてる会社ってちょっとないぞ。すごいぞ。使えるぞ。
使う気があれば。(笑)

コメント

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索