笙野頼子。

「群像」の純文学論争のあとの
怒りおさまらず勢いついて走り止まれないままのエッセイ。

個人批判もあるし
天になりかわって世を嘆くようなところもあるし
かわいい自分の暮らしぶりを紹介してたりもするし
内容には重要な意味がなく
まるでここの日記群のようだよ、と読みますが、
全体を流れる底に汚泥のように沈殿した暗い怒りや不満が読後に色濃く残りました。

すなわち。

「論争」というものののち
一方的に興奮している当事者を
冷めた位置から遠目に見ると
「ああ。見苦しいなぁ・・。」と感じました。

   

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