ゴミ置き場の移転新築に隣組からクレームがついた。

言い分の端々に
「ゴミをウチの方に持ってくるなんてイヤだ。
自分ちのゴミをうちに押し付けようとしてるんだ。」的な感情がまじる。

話す態度が高圧的なおとうさん。
一段高い階段の上に立って、腕組みをして見下ろしながら話す。

でも、くちびるがひきつってる。

ああ。怖いんだなあ。わたしが。こんなにカワイイのに。イヒー。
かまないで!かまないで!かみつき返さないで!って吠える弱い犬です。
こんなところにも涙目チワワが。おっさんて、よく涙目チワワになるよね。


男を泣かせるほどつまらんことはない。
男なんか泣かせたって、なーんにもいいことないし楽しくない。

つまらんなぁ~と「説明」を聞き流しつつ
カノジョがカレシの車バナシを聞くときのような
おかあさんが息子の今日こんなに大きなカマキリを捕まえたんだよバナシを聞くときのような
やさし~い「うんうん、それからどうしたの?」の顔でじーっと見つめてあげたのに、
チワワ組長、わたしの目を見てくれません。
わたしの隣の険しい顔つきの班長マダムとにらめっこです。

怖がるなってば。怖くないんだからよ。

話が堂々巡りになってきたので
「おとなり組としてはどうあっても断るってことですね?」と引き取ってあげたのに
「いやーそういうわけでもーでもー反対意見もあるということでー、」とキュウンキュウンいうてきました。
うっとおしいな。もう。

「そういうあいまいな返答だと、もうみんな許可が下りてるから、建っちゃうよ?いいの?」
と、こ首かしげて、やさしーく問うてみましたが
「んー、反対意見もあってーそこはどうなるかー、」キュウン。
こんなチビりながらまとわりついてくるやつ、犬なら蹴ってるところです。

ヒトでおっさんなので、しかたなく「いろいろ御苦労かけました、ありがとう。」と言って帰ってきました。




「だって自分が嫌だから」で押し通すことが当たり前になってしまったら
「お互いさま」の譲り合い・ささえあいで暮らしてゆくことが成り立たなくなってしまう。

地域マネジメントを根付かせたいと奮闘する市の思惑は、
「自分さえよければゴネ得でいい。」と考える心ない人に阻まれてるんだなぁ、と実感しました。

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