経験値内。

2009年10月4日 日常
自治会の運動会のスタッフは自治会の役員。
町内会長と、組長と、子ども会の役員ママ。
そして、「ご町内体育委員」さま。
アーンド、ご町内ママさんバレー部のいわゆる、レディース。(まさにレディースなんだこれが。)

レディースが仕切るのは「景品」。
なのだが、アラウンド50のレディースは、
アラウンド30~40の子ども会ママたちにいろんなことをガミガミ言うのもなぜか仕事らしい。

レディースは常任だけれど
子ども会役員は毎年交代するので
毎年「恐ろしい目に会った」と引き継ぎのあるそれはそれは恐ろしい自治会行事なのである。

とはいえ、今年はママさんバレー部メンバーが、子ども会役員に一人いる。
このひとが盾になってくれるであろうよ。
と、思っていた。

ええ。甘かった。あもうございましたとも。

ヤロウ、味方(子ども会)を敵(レディース)に売りやがった。
汚ねえ女だなー、もー。

事前のうち合わせでは自分が子ども会の責任者のようにふるまっておきながら
当日現場でケツわって逃げて、どうやらわたしを責任者に名指ししたらしい。

準備の段取りをすませて、和やかにしていたら
レディースの頭に「ちょっと!」と呼びつけられる。
「ちゃんとできてんの?」近くで拝顔すると小学生ならチビると噂の方です。
できてます、と言わずに、「何か見落としありましたでしょうか?」と応対してみる年の甲。

みんなでにこやかに輪になっていて気に入らない。
手伝うっていう気持ちが見えてこない。
日かげに入って休むな。
伝えとけ!

などとうけたまわって、
ま、そんな感じらしいので、テキトーにみんなでそのあたり各自噛まれないように気をつけてね~
と伝言しておいたのだが、

B班さんが準備をすませて日かげでお茶を飲んでるときにイベント発生。

A班のわたしが旗を持ってフィールド内に立っているところへ、C班のヒロさんがものすごく悲しい顔で近付いてきた。
「か、頭が、呼んでる。ご立腹なんやわ。」
へ。なんで。そして、そのご立腹はなぜわたしにベクトルが向いているのか。
なにやらわからんがお目もじしてきましょか。

おお。
まるで中国の獅子頭のようだな。

わ「なんでしょうか?」
獅「あのさ!どーなっとるわけ!」
わ「なにか。」
獅「子どもがさ!棒を振り回してた!それを、危ないって、止めるのが当たり前やない?子ども会として!
でさ、わたしがさ、あんたら、ちゃんと見といて注意せえって言うたわけ!
そういうこともできやんのかっ!って言いましたー!
そしたらさ、「アーコワ」って!!!!!
わたしのこと、アーコワって!!!!!
コワイ!????わたし、コワイ????わたしなんか間違うとる?????」
と、一息に吠えなさった。

ギリリとにらみあげる目を際立たせる、
目の内側までびっちりひいたアイラインに、ラメでブルーの特殊メイクっぽいアイメイク。
日焼け止めで白いのかファンデーションが若い子用なのか顔色が真っ白。
鼻息荒く金色に染めた髪をふりふり怒鳴る姿は中国獅子舞クライマックスシーンです。ティンティンティンクヮーン。

これを、怖くないと 誰が言えようか。

Q:わたし、コワイ?
A:ええ、もちろん。

そんな正答を脳内で自問自答してしまったため、腹の中に爆笑の嵐を収めつつ、
「まぁ~。それは申し訳ありませんでした。気がつかないことばっかりで。」

獅「ほんでさ!あんなとこでのんびりしとるけど、ちゃんと次の用意できとんの?っちゅうんさ!」

のんびりできるように段取りを書いてあるから、今の時間はのんびりしてて問題ないんだけど。

わ「はい、ちゃんとできてます。ご心配おかけしてすいません。」
獅「ほんまにできとる?あそこにおいたままのどやのん!」

どれ。あー。この次のターンでA班がする仕事だね~。
でも獅子頭に手順説明したって、ね~。

獅「そういうことをな、わたしはいうとるの!
  そういうことができてないっちゅうの!!
どうなっとるの子ども会は!会長さんは誰やっちゅうの!」

ここではじめて私が会長でないことを知る獅子頭女史。
遠くで成り行きを見守っていた会長が「わ、わたし、」と走り寄ってくるのを見て、
獅「だれっっ?」
わ「あ、彼女が会長です。」
じゃ、あんただれ?と獅子頭がひるんだところで、
「十分気をつけますので。また気がついたところがあったらいつでも言ってくださいね~。」と退散。



B班さんたち、自分たちのせいで呼びつけられて叱り飛ばされてるんだー、と気が気じゃなかったらしい。
「ごめんね、ごめんね!」
「ちゃんとしてたんやけど」
「謝ってんで、ちゃんとすいませんでした、っていうてんで。」
うんうん。わかってるわかってる。だいじょーぶだいじょーぶ。

「なに言われたん?」と、心配そうにみんなが聞くので
「わたし、コワイ?って。コワーイ顔で聞かれちゃった~♪」と答えたら
のけぞって噴き出しそうになるのをみんなこらえてくれました。


「ごめんな、怖かったやろ。」
「怖いよな。」
「根性曲りは昔からやねんで、あのひと。」
などとみんななぐさめてくれましたが、

理不尽なヘリクツを大声でどなり散らし、
自分流の脈絡もなければ落ちもないリロンで相手を貶めたもん勝ちみたいな
勝手なお怒りは、屁でもありません。

ぜーんぜん、へいき。






みんな、山本社長に叱られてみたらいいねん。わっはっはっはっは。
若いころの経験が今に生きた。ありがとう社長。


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