2009年10月25日 日常 コメント (3)
マルさん(5年生)の作品返却の日。
マルさんのお絵かき教室では3カ月に一度、
子どもが描いた作品を先生が親に解説をしながら返却する日があるのです。

4月から油絵をはじめておりますが、
テーマが面白そうなときは油絵ほっといて水彩を描いてるそうで
あいかわらずのマルさんワールドに浸りこんだ絵が10枚ほどありました。
たのしい明るい絵だけど、そんだけの絵だねぇ。
油絵のほうもモデルを仕上げたのが2枚あってやっとこ絵の具の乗せ方をつかめてきた感じ。
まだまだぺたーんと塗ってる感じだけど、よく見てていねいに描いてありました。

先生は、
「絵の中にお話がたくさん描きこまれていて想像力のふくらませ方が豊か。」
「一枚の絵の中にたくさんの絵を描き込む構成力も確か。」
と、ま、あたらず障らずほめてくださいました。

先生は、言いたい放題なわりに、子どもを褒めるのがうまい先生なので
「わたしをかわいがって!」感の強いマルさんには、
ヨソでたっぷりほめてもらうのもええかいな、と母は思うけれど
絵ほど「うまい」と「そうでもない」がはっきりわかるものもないので
「そうでもない」マルさんは、中学生になったら画塾を卒業するかもーと言い出しました。

「そうでもないけど、好きなこと」のやめどきはむつかしいね。
絵なんて、一生の趣味になってもいいことだと思うし、「好き」なだけで続けていいと思うけど
美大受験のおねえさんとイーゼルを並べたりすると「わたしはなんのために?」と考えてしまうようです。

なんのため、でもないんだけど、ね。
好きで始めて、好きで続けて、わはは、ヘタクソだねぇ、と自分で楽しかったら、
それでいいんじゃないか、と、おかあちゃんは思うんだけどねぇ。

なにごとにおいても、うまくなりたいの!っていう強い情熱が、ないひとだから。マルさんは。
と、ほけーんとしたマルさんをながめて思う。

・・・・・そういう情熱を、リードするっつうのも、親として大事なんだろうか。

「親子二人三脚で!」なんての美談になってることあるけど。
・・・・そんな親、おしつけがましいんちゃうやろか。
わたしが子どもならヤだけど。

親、だからなぁ。
芽が出てるなら水をやって枯れないように育てたいと思う。

不相応な支柱を立てて細い茎をしばってやってもかわいそうだしなぁ。
芽が出てもしないのに出てる出てる、と勘違いしたり、
どうなってる?なんて、ほじったりしてもいかんしなぁ。

でも、ほったらかしで小さい芽に気がついてないだけかもしんないよな、わたしのぼんやり度からすると。
いやいや。それこそが親の欲目ってやつか。でてるようには見えないもんな。芽。



情熱の乏しい子に、焚きつけることなく、ほけーんとした様子をこれまたほけーんと眺める。
ええんかなー、と自分のエエカゲンさを反省したほけーんとした日曜になりました。

なんの芽が出て花が咲くやら。

コメント

kaichu
2009年11月2日11:32

私も小学校5年生のとき無料の絵の塾に行ってました。周りはみんな小学校低学年ばかりで、その中に一人だけの中学生と5年生が仲良くなったんだけど、彼女はそういえば美術系だかデザイン系の受験をするといってたなあ。
画塾ですが、たとえば作家さんで絵を教えているとか、そういうところだと受験で来る人とかこなくて楽しくのびのびと絵が描けるのではないかと、元美大受験生は思うのですが。
なんとか展とかにでている人の多くは美大とかでてないし...。

きゃおる
2009年11月3日5:51

画塾はね、幼児から受験生までがアトリエにわいわいいて、楽しい雰囲気よー。
あとは、本人の気持ち、かなあ。
今年11歳になるマルさんは、とかく
「人と自分を比べては 自分の価値を上げ下げする」時期にはいっておりまして
なにかとお悩み多いわけなのです。

「自分の価値は自分で決めてよいのです」ということを、味わって飲み込んでもらいたいなあ、
と思う前思春期11歳を見守る母です。

kaichu
2009年11月4日2:17

なるほど!
そういう時期にいるということをお母さんが知っているということはすごくいいなあ。

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