父の愛

2010年3月19日 日常
また、おどろいた。

第一志望校に不合格でした。息子が。

内申点は42点。
直近のテストでは250点満点で201点。
受験当日の体調もよし
とくに大きなミスもなし。
担任の先生も本人も母も よし、いけた、と安心しきっていました。

が、
「番号がなかった。」
なあんて、言うんだなこれが。

じょうだんが好きなんだからもうー
はいはいもういいからいいから。
で、手続き書類は?・・・・・・・・え。 手ぶら。・・・・ほんとに?


(ひーーーーーーーーー)←心の絶叫


母 「・・・・うん。挫折も大事!」
息子「・・そうや!挫折も大事や!」

切り替えていこう。
ここで踏ん張ろう。

あんなにがんばってたのに、可哀そうでたまらん。という気持ちや
年末からのゴタゴタで十分な支えにならんかったわたしのせいじゃないか、とさいなまれてみたり
もうあとひと押しツメとけばよかったのか、という後悔や
なにかの間違いじゃないのか?という単純な疑問やで
母のほうが先に折れそうです。

わたしが折れたらこの子も折れる。いかんいかん。

併願の私立高校にいいあんばいの成績で合格しているので
そっちへ気持ちを入れ直して
高校生活を楽しもう。
なにが大事って、高校は楽しいのが一番大事。

と、母子二人で持ち上げてきてるところへ
ヒゲくんから電話。


「あのな!オレ、高校へねじ込みに行ってくるから!おかしいやろ!って!
担任連れて行って、理由を説明せえって言うて納得するまで帰らへんから!」

あわわわわわわ。

えーと、えーと、
ああっもうこのひとややこしい~~~~~。


息子が「なんでやねん。」とため息をつくので
「それは父の愛なの。」と教えたら
「そんなズレた愛はいらん。」て。
そうねいらないね。トホホ。

夕方、母子以上に落ち込んでしまった担任の先生がうちに来て
先生も励ましつつ、
「ボクは私立で成り上がるから大丈夫」というところまで気持ちの立て直しもすんで
とりあえず子・先生・母の三者懇談は円満に終了。


当面の大金の段取りだけを思案しているところへ
ヒゲくん帰宅。

「どうやねん!高校へ乗り込んで暴きたててやる!」
と、轟轟と騒ぐので
「受験は、点数がすべてだよ。残念だけど力が足りなかった、ということだと思うよ。」と言うと

「点数の操作が行われておる!」
「採点基準がおかしい!」
「見せろ!答案を見せろっていうねん!」
がおー。

「開示請求ができるし、先生もわたしも本人も、納得して前へ進むために
開示請求して知っておこう、という話になったの。
だから何点で落ちたのか、っていうことは確認するつもり。」

ヒ「チガウ!点数の操作が!」バンバン!←テーブルを叩いて激昂
モ「そんなことはされてないと思うよ。」←15歳の本人のほうが冷静
ヒ「答案を見せろって言え!」
モ「そんなことをしてなんになる。落ちたのは事実やろ。」
ヒ「どこを間違ったか知ることは大事やないか!」

ああ~
母「あのね。振り返り学習はとても大事。でもね。受験はそのためのテストじゃないよ。
 受験はね、高校が選抜するための試験。点数がすべて、だと思うよ。
 だから、点数の開示は受けます。答案の開示もできたらしてもらってきます。
 だけどね。今から大事なのは気持ちを切り替えることだと思うよ。」

む。とヒゲくんが止まったタイミングで、母子アイコンタクト。今だ。セリフ、キュー。

息子「ボクは、私立に行きます。私立に行ってがんばります。よろしくお願いします。」

父「うん。そうか。それならそれで。」

よし。計画通り。打ち合わせしといてヨカッタ。


うちの父の愛は、とてもややこしいので
おくさんも子どももたいへんです。
 


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