ドアの開口寸法が58センチ。
新しい洗濯機の最小寸法が62センチ。

コントで、よくあるよね。こういうパターン。
「ああーはいらないよ~。」
「いやいやおしこめばだいじょーぶ。」

まさか我が家で本当に目の当たりにするとは。

配達設置の運送屋さんは
「返品しますか?」と気の毒そうです。

ちょっとまってね。
ひとりで決められないから聞いてみるね。とヒゲくんに電話。

わたし「あのー、洗濯機がね。62センチで、ドアの寸法が58センチなんだけど。」
ヒゲ 「いける!(断定)」
わ「・・いや。いけない。」
ヒ「ドア、外した?」
わ「蝶番もはずして、59.5センチてとこ。」
ヒ「いける!(断定)」
わ「だから、いけないて。運送屋さんはね、返品しますかて。」
ヒ「代わるのがあるんか。」
わ「それは、運送屋さんにはわからないから、電気屋さんにもう一度行って・・、」
ヒ「枠、外したら入る。」
わ「ドア枠?うーん。寸法はいいけども運送屋さんにはできない作業なんだけども。」
ヒ「古いの持って帰ってもらって、新しいの置いといてもうて。枠、外したら入るで。」

というております。
と運送屋さんに伝えたら、「ヒエー。ウヒヒヒヒヒー。」と笑われました。

うちのお父ちゃん、建築屋ですねん。
家なんてどうとでもなる、とおもてはる人ですねん。
なのでわたし、今夜おうちが壊れて泣くことになりますなぁ。はっはっはっはっは。
見て納得してもらわないと返品も交換もどうにもなりませんです。

運送屋さんは気の毒がって、
あきらめて送り返すとき用に、と、箱をきれいに外して置いていってくれました。


さて。
帰ってきたヒゲくん。
「もう今日は、いいか~。」と投げやりなので
そうねぇ~、と答えて放っておいたら
ドア前に置いた洗濯機につかえて風呂場に入れないのは自分だけと気がついて
俄然、やる気が出たようです。
夜9時を過ぎているというのに宅内工事をはじめました。

カーンカーンカーンカーン うああ、なにやってるのーせめてタオルをかまして殴ってくださいよー
ゴリゴリゴリゴリキュウイイイイイン いやああ手回しで。手回しドライバーでなんとかなりませんか。

カンカンカンカンカンカン ・・・明日にはなりませんかその作業。

「せーのっ!フンヌッ」メリメリメリメリゴキッ・・ポロポロポロ  ああっ。壁が砕けて白い粉が降ってきましたが。


ドア枠がごそっと抜けて脱衣所に洗濯機を押しこみました。

ドア枠復旧。
カンカンカンカンカンカン、「せーのっ!」、メリメリメリ、ポロポロポロ、 ゴリゴリゴリキュウイイイイイン、カーンカーンカーン

うああああ、もう、もうおねがいだからやめてええ。もう10時半です。いくらなんでももう無理です。やめてえええ。

とドア枠復旧作業をあと3工程、というところで中断してもらいました。





もう 出せない。

・・・・バリアフリーにリフォームするまでは。



たまりにたまった3日分の洗濯物を
今日から片付けます。



コメント

魚
2010年3月30日9:06

むちゃくちゃではあるが
そんなことをやってしまえる感覚はすばらしいと思う
おさまらん現場もおさめてします建築屋寄り発想

るる♪
2010年3月30日10:08

とても「ヒトゴト」とは思えない・・・。

tweety
2010年4月1日11:39

あははははっ。

4月始めから笑いました~。

うちの父も力技タイプなので、
あぜんと見守った子供のころを思い出します。

実家ルールの「死なない死なない」は
こんな環境から生まれたと思われます。
 
もう出すときは洗濯機も壊れたときでしょうから、
洗濯機を分解してはどうでしょう???

洗濯機を分解するなら、
リフォームしたほうが早いですかね??

あぁ、大変そう....

でも面白い~。

きゃおる
2010年4月5日5:59

>さかなさん
現場は「おさまる」ものではなく「おさめる」ものだとゆーのがあたりまえな世界だものねー

>るるさん
だよね。やるよね。おたくも。

>tweetyさん
「ほーら、おとうちゃんすごいでしょー」と父権アップのチャンスだ!とばかりに子どもたちに
「こんなこともできるとーちゃん」をアピールしてみたのですが
「夜に近所迷惑だ」とまっとうなことをいわれてしまいました。

いい実家ルールですね。
うちのルールも「なくても死なん」です~。

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