チロ

2009年12月3日 日常 コメント (2)
「おかあちゃん!チロって、なに?」
とミーちゃんが言う。

わたし「え、チロは犬。」
ミ「ちゃう。」
わ「チロは天文ファン伝説の雑種。」
ミ「野球やで?」

なんのことか。

ミーは中間テストの英語の勉強をしているのである。
今回のテスト範囲は「to+動詞の原型」で
「~することが~です。」
「~のための~」
「~するために~した。」
の3つの表現でtoの位置がこんがらがりやすい生徒のために
先生が自作の100問プリントを配ってくれたらしい。

I’ll go to yokohama to enjoy shopping.

I like to study math.

I have some puestions to ask you.

とかの書き換えプリントをやってく中で出てきたチロ。

ミ「だから、アイ、チロ、ウォンツ トゥー、プレイ、ベースボール、アットザスタジアム、のチロ。」

わたしはスタジアムで野球をしたい の間にチロ。 なに、チロ。
中学英語、単語数が増えてて、あなどれないからなぁ。
と、台所の手を休んでプリントを見せてもらったら

Ichiro wants to play baseball at the stadium.

て書いてありました。犬ではありませんでした。

高速道路の無料化に7割の人が反対って、
どこの7割の人なんだろう。
都会の人かな。
高速道路を走ってる人かな。
ETC作ってる人たちかな。
車がないと生活できない地方のわたしたちの世間話のレベルで反対意見を聞いたことがない。
「高速道路は、無料になるって、学校で習ったやんなぁ!」
昭和50年代の小学生だったから、みんなこういうんだけど。

今の小学5年生にはそんな高速道路の授業はありません。
代わりに
「環境にやさしい車を調べてきましょう。」ときた。

ちょうど車検でトヨタのディーラーさんに行ったので
プリウスを見せてもらって、パンフレットをもらってきました。

うう。やりすぎたカローラみたいで好きくなれないわこの車。

マルたんを運転席に座らせてもらって、モータースタート。 
あらほんと。扇風機ほどの音もしない。
なるほどーこりゃ危ないわー。

・・・・・シフトレバー、なんであんなことに。
ディーラーさん「近未来的なデザインてことで。」
わたし「ああー。やっちゃいましたねー。」

パンフレットにはタンデムのツーリング用自転車に
「モーターくん」と「エンジンくん」が乗って漕いでいる絵で、

スタート時 → モーターくんがんばる エンジンくんお休み

なあんてハイブリッドの使い分けが説明されていました。

学校にパンフレットを持っていって
「環境にやさしい車」の授業を終えて帰ったきたマルさん。
「ねぇ、おかあちゃん、エコカーって、ほんとにやさしい?」
おや。なぜ。
おともだちから発言があったそう。
「うちはガソリンスタンドです。みんなエコカーになったら、うちのお店が潰れちゃう。」

マル「なんにも人にやさしくないやん。困るやん。
  エコカーでなきゃCO2が減らへんの?ガソリンの車だけだと地球温暖化になって地球は困るの?」


うははははは!
おもろい授業。


・エコカーってのは、ただの日本の流行りです。ガソリン車だけの国はいくらでもあります。
・ガソリン車でも本気で車屋さんが取り組めばCO2の排出は減らせます。プリウス売りたいからやらないのねー。
・地球は気候変動を繰り返しています。
 地球が今より暑かった時代もあれば酸素のなかった時代もあります。
 地球が暑くなっても地球は困りません。困るのは人間だけです。

「エコカーなんて、ただそうやって売りたいだけのもんだよ~。
 そういうお商売にうかうかとのせられない大人になりましょう。」

と、家庭で補習しておきました。

ああ、足らないわ。補習の時間がまだまだいるわww。
ガソリンのことや、水素ステーションのことや、バッテリーの充電のことや、
温暖化の原因のことや、影響のことや、人間の知恵のことや、普通の暮らし方のことや、
予習して補習に備えなきゃww

レイトン教授とルークの出会いの物語をすすめております。

記者発表で大泉さんが「ナゾトキが邪魔で。」とウッカリ言ってしまったらしいですが
ホント。邪魔っ(笑)

ストーリーを追うのが面白くなってきたところなので、
通りすがりの街の人たちをシカトしてしまいがちです。わははは。
あとでナゾーバのとこで解くからいい、と思いつつやっぱり戻って、拾ったり。
ミニゲームはコレクションするもののほったらかしです。
このめんどくささがブレーキになって
家事(現実世界)に戻るので、わたしにはちょうどいいです。

今回から、5問連続正解すると、正解画面が優等生仕様になるんですけど
並べ替えパズルをしてるところをハルさん(3歳児)に見つかり、
「あ~、ハーちゃんが、やってあげたろ!」とタッチペンを取り上げられて
ぜったいそうじゃない答えを埋められまして、
しかも「解答」ボタンにタッチ。よくわかってらっしゃる。
おかげで、出来ない子仕様の正解画面に戻ってしまいました。

この人、まだひらがなを半分くらいしか読めませんが、
「解答」という漢字と「もどる」という単語と、「Youtube」という英単語が読めます。
年の差きょうだいはこんなところがこんな3歳児になるのですね。トホホ。


過去三部作より、満足度が高いのは、
少し前にレベルファイブの社長の記事を、
朝日の日曜版で読んでレベルファイブ・ファンになってしまったので、
九州の元気なおにいちゃんたちが「どや!」っていうてる「どや顔」が
ちらちら浮かぶからかもしれません。






掃除道

2009年11月28日 読書
社長の趣味は、掃除。


ミー(中2)の英語の先生が便教会にはいってるらしい。
そういえばこのあたりはブームが来てるなぁ。早朝掃除。
「あんた、ちょっときてな。」とおじいさまに言われ、(いつものとおり)断れず
市長による「住民協議会の説明」を聞きに行ってきました。

ええと、市から説明のなかったことも含めて、
大まかに俺流にまとめてみますと



少子高齢化→納税者が減る→税収減→無駄遣いやめたい。
           ↓
行政の各部門から地域の各事業への補助金助成をやめたい。
           ↓
行政から一括して「地域活動交付金」を地域に降ろしたい。(市からの説明はここの部分)
           ↓
地域への補助金制約を解除して自由に使える「交付金」を降ろして
住民協議会に「地域マネジメント」の名のもとに金の振り分けを任せる。
コミュニティバスの運営だの地域全体の要望も協議会が取りまとめる。



って、話でした。

単位自治会+学校+団体+NPO、で組織して「自治」をはじめてください。
自分で自分の住みやすいまちづくりをしてください。ということらしいです。(市役所側の言い方)
住民協議会にしかお金は下りない仕組みを整えていく方針だそうです。
住民主導のまちづくりをまちづくり課がサポートするんだそうです。

先発の協議会の中には過疎地が多く、
地場野菜のブランド化など、村おこしのような事業を展開していたり、
毎日あいさつ運動で孤独死を防いでたりするそうです。

税収先細りに地方は敏感なんだなあ、ってことかな。
このままただじっとしてたら、
どうやったって、収入が支出を超えてく仕組みになってるんだものね。

今なにか始めなきゃ。
ということなのだと受け取りたい。
今のうちに丸投げしとけ、あとわしゃ知らん。
ではないことを信じたい。

うまく回れば素晴らしいプランになるんだろうなぁ。
(うまく回るんだろうか。と思っているわけです。)

校区出身の34歳の新市長が最年少の説明会だったので、
自治会長さんたちも理事さんたちも館長さんたちもナンヤラ長さんたちも
市長さんを「出来のいいうちの孫」扱いで、やさしーい対応でした。
うちの自治会の老人会長は、ふれあいもちつき大会にさそってました。
「な?市長に、くわしいこと、いうといたって。」
うう、それ、私が窓口ですか。そうですか。




子どもが減る。税収が減る。
に対して、
単価を上げる。増税する。
のほかに、
やりくりを工夫する。が、こんな形で地方でははじまるのかもねー。
都会はどうかなー。
国はどうかなー。

行政側からの話を聞く機会に、いつも感じることなんだけど、
「子ども=将来の納税者」って扱いにゲンナリ。ほかにないんかい。ないんか。そうですか。トホホ。

大根の収穫

2009年11月26日 日常
庭を掘り返して作った畑に大根が3本できました。

種を6粒まいてカイワレのような双葉が出てから2カ月。
もっと大きくなるのかなぁ?と辛抱していましたが
柔らかい大根葉がふさふさと繁っているのを見ると
ああ、これを大根菜飯にして食べたい、とたまらなくなりまして、
一番大きいのをハーちゃんに引っこ抜いてもらいました。

3歳のハルさんが力を入れて「ぬお!」と根元から引っ張ると
ずぶずぶずぶとほんわり抜けてくれました。
長さは50センチくらいで、500mlのペットボトルの太さくらい。

あおいところを輪切りにして皮をむいて生のままかじってみたら
じゅわーっとあまーい汁が果物のようです。おーいしーい。
大根てほんとはこんな味なのねー、と
ポリポリかじる子どもたち。


庭、なのにねぇ。
家庭菜園、侮りがたし。

まだまだよくわかってないし、
手のかけ方も足りてないから、不出来だったり出来すぎたり、
上手な菜園にはほど遠いわけですが、
家庭内園芸部、ハルさんが入部してくれたので、くじけずにコツコツと活動しています。


夢は、庭が八百屋です。




すっかり平熱に下がった息子を連れてかかりつけの内科へ。

「陰性ですね。」

あら。そうですか。フツーの風邪ですか。
ドキドキしてたのに、肩すかしくらいました。


学校にインフルエンザ判定出ませんでしたー明日は行かせますー、と、電話したら、
「ああ、5組は学級閉鎖になりました。」


ぬ あ ん で す っ て !


健康な息子さん、ぬくぬくと金曜日までお休みいただきました。

かわりにわたしが37.5℃から下がらなくなってたりしてー。
でえい。葛根湯で退治してくれるわーっ。

インフル事情

2009年11月23日 日常
ようやく新型インフルエンザの予防接種が始まった。が。受けてない。

我が家で優先権のあるのは幼児のハルさんだけなのだが、
実はハルさん「季節性インフルエンザ」の追加接種待ち、なのだ。

幼児だから、インフルエンザは2回接種だ。
そのつもりで予約をしたのに小児科にワクチンが届いてないんだそうだ。
そ、そぉんなあ!2回接種だから小児科のほうがカタイと思って、
わざわざ小児科で予約を取ったのにぃ!
「せんせい・・・・どうしたら。」
先「予防接種のその日の予定が6時か7時ごろにだいたい終わります。
 その日にキャンセルがあればそれを打ちましょう。」
ケータイに連絡くれるそうです。12月までに打てるように気をつけていてくださるそうですが。

それだけ幼児の予防接種はキャンセルが多い、ってことなのか、
このまま1回接種ですんでしまいそうな・・・・。

うちの家族の予防接種はひたすら「ハルを守るため」だけに行われているのに
その肝心かなめのハルさんが接種漏れとは。
ぬかった。


そうこうするうちに新型であろうインフルエンザがじわじわ広がってきた。
中学校では文化祭が中止になった。
中学3年生にとくに広がり短縮授業で自宅待機なんてことになってきた。
小学校の学級閉鎖も盛り返してきた。
このまま新型インフルエンザ突入かも。


金曜日、短縮授業で昼1時に帰ってきたモックン。
「今日はクラスで5人ほどインフルエンザやったわー。」
聞けばいつも一緒に休み時間を過ごしている仲良しくんは中間テストも休んだらしい。
む。
こいつ。もしかして、一番ウイルスに近い人かも。

土曜日、明日は私立の模試だというのに仲良したち5、6人で連れ立って遊びに出かけてゆく。
帰ってきて機嫌よくそのメンバーでジェンガなんかやってる。

日曜日、朝、模試にでかけてゆく。制服に着替えながら、「なんか、今日さむいわー。」
・・・・・寒いよ。寒いけど。アヤシイ。
熱は平熱。友だちがさそいに来た。
「がんばらんと熱が出たと思ったら帰っておいで。」と送り出した。

・・・帰ってきた息子の顔は、ほんのりふっくらした感じ。

「疲れたからちょっと寝るー。」と3時から6時までぐうぐう寝て
パチッと眼を開けたら目が真っ赤に充血。キタね。絶対キテるね。
測ってごらん、と渡した体温計、39.9℃で返ってきた。

高熱の割にはラクそうだ。
伝え聞く新型インフルエンザの症状によく似ている。きたか。
連休なので休日診療しかないが、この程度の症状なら、家庭養生で間に合う気もする。

「みなさんにおしらせがあります。モックンが39.9℃です。新型インフルの可能性大です。」と
家族に警戒宣言をしたとたん、妹たちがお祭り騒ぎに。
除菌ティッシュで「ここ触ってた!」「ここもー!」とドアや手すりや、リモコンを消毒(ごっこ)。

階段を下りてきたモックン、「かはーーーーー!」と妹たちにナニカを浴びせかけ
それをアルコールスプレーを無駄に噴霧して抵抗する妹。
やーめーなーさーぁい。

夕飯も鍋焼きうどんをおいしいとこだけちゃんと食べて
ゼリー飲料なんかもおやつにしつつ
一人離れた和室で静かに就寝。
明け方には38.4℃まで下がっておちついた。

熱に弱く、ぐったりして全身にじんましんが出たりして、
風邪に一番やられるタイプのモックンがこの軽症。


これは、もらって、免疫つけるチャンスかも。
予防接種より早くて安くて確実かも。


風邪はこじらせなければ免疫がついて終わり。
インフルエンザだろうと、寝てれば治る。
ただ、幼児の体力には相当きついから、家族全員で幼い妹を守っているだけのこと。
これが、我が家の基本、だ。

子どもは、病気をうつしあいながら成長してゆく。覚悟しておくのが親のつとめ。

いたずらに「インフルエンザ騒動」に踊らされずに
来るなら来い、とがっちり受け止められるだけの準備をしておこうか。

そんなわけで、今年、ハルさん、初インフルエンザを迎えるかもしれません。

・・・・・やっぱり、ちょっと、緊張するねえ。

社会時事問題

2009年11月19日 日常
社会も時事問題が恒例です。
記述式で5行書いたら4点の最後の大問です。

息「なにかねぇ。」
母「前回はなによ。」
息「総選挙。8月30日、民主党。と、裁判員制度。」

そっかぁ。
テスト範囲も公民だもんなぁ。政治時事問題かぁ。
母「とりあえず、総理大臣は鳩山由紀夫です。」
息「ハトって、とりへんに、なにやったっけ」
母「九。クルッポーって鳴くから九。谷垣さんも覚えといたら。」
息「自民党って、総理じゃなくて総裁っていうんやったっけ。谷垣、なに?」
母「禎一。ほら、新聞に載ってる。いやー、顔縫うてるんやて。SPにぼこられへんかったかな相手の人。」
息「あれは、ほら、仕分け。」
母「事業仕分け?ええと、行政刷新会議。」
息「れんほう?」
母「1から3まで三つワーキンググループがあってやっております。蓮航さんだけがやっておるわけではありません。」
息「仙石。仙台の仙やなー。
  よし、政権交代して民衆党内閣が、予算のムダを洗い出している、でいっとこ。
  あと、ほら、あれ何て書くんやった、ダム。」
母「やんばだむ?」
息「それ。ハチに、んに場?」
母「八に、カタカナのツに場。」

テレビのニュースのマルシェジャポーン、廃止、6億円ていうフリップに、
「ジャポーンて!」と母子二人でツッコミながら、何が出るかねぇ、と出かけて行きましたが

結果、「普天間基地移設問題について書け」だったそうです。

ぬあ。
保健体育のテストに恒例の「スポーツ時事問題」。
9月のテストで出たのは
「ウサインボルトのタイム」でした。

中3の後期中間テストは内申点として高校に申し送りされるとのことで
先日の三者懇談でも「ここが勝負!」と担任の先生に念を押されたテストでもあります。
副教科といえども1点も落とせない、
ましてや実技でそこそこなだけにペーパーでとれるだけ取っておかなきゃ、と考える息子にとって
おろそかにできないところらしいです。

息「なにが出ると思う~?」
母「オリンピックじゃない?2016年開催が決まったのはどこ?」
息「どこ?」
母「リオ。あー、でもー、その前にロンドン。2012年。」
などと世間話のように2009年スポーツ上半期の目玉を数えてゆきます。

ラグビーのワールドカップが決まったねぇ。
原ジャパン!WBC、2連覇。
サッカーワールドカップ日本出場決定。
グラチャンバレー。て、なんのこったろうねぇ?
石川遼。最年少賞金王。17歳。
安藤美姫?キムヨナ?浅田真央?女子フィギュアスケート。
日本の野球はジャイアンツ優勝らしい(野球に興味のない家族)
楽天の野村監督はリストラ。

母「あ!絶対出るのわかったかもよ!」
息「なにー」
母「来年のオリンピックはどこ開催でしょう!」
息「来年オリンピックあんの?」
母「年が明けたらバンクーバー!」
息「よし。それだけ押さえたらもういいかぁ。」

ま、2点か、4点てとこだから、とのんきに出かけてゆきました。




結果、100点満点のテストで20問40点が「スポーツ時事問題」だったそうです。
「テスト問題の半分が時事問題やで。ええ~てなったわー。」

・・・・先生、2009年スポーツ総まくり、ですか・・・・。

キムヨナのヨナが出てこず、「キムさん」と書いたそうです。


テスト明けの半日をゲーム大会で過ごそうと、うちのリビングに集まってきた同級生のみなさんは
「原なんてでたっけ?」
「ラグビー?なにそれ?」
「イチローは200本とちがうんか!」
「卓球少女は愛ちゃんだけでいいんや!」
「キムか、ワンかで迷った。」

うう。あんたたち、ラッキー問題じゃなかったのね。
先生。内申点の決まる大事なテストで、そんなに遊ばんでもよいものを・・・・。
我が家では、高熱の際、これをわきの下にはさんだり、首筋にあてています。テキメンです。
ピップなんですよ、これ。

【冷えピタばなし】

病児保育の託児講習での小児科の先生によると

「冷えピタをおでこに貼っても何の意味もありません。頭蓋骨を冷やしても熱は下がりません。
あえて言うならそれは【愛】です。
おでこに貼ったら気持がよかろう、という母の愛です。それだけ。
だからわたしは(ああ、愛の冷えピタだなぁ。)ととくにとがめだていたしません。
冷えピタをどうしても貼りたいのなら首筋かももの付け根あたりがいいでしょう。」

冷えピタのジェルが万が一口に入ったとして、幼児に害はないかとの問いに
後日先生がメーカーに問い合わせたところ、
ハーブ成分について、アレルギーテストがはっきりしない。氷枕で充分です。と、切って捨てておられました。
着物の悉皆。
仏壇のお洗濯。
桶のたが直し。
ピアノのリビルト。
ベスパのレストア。
スーツーケースの修理。

ひとつひとつみんな手作業。
全部の工程が専門技術。
昔からの伝統を継いでいる着物の悉皆もあれば
レンタルスーツケースをはじめた手先の器用な若者が社長になった、ニッチなカバン修理屋さんもある。


どの修理にも共通していることが
「次の修理もできるように修理する。」
二度とパーツをばらせない組み方をしない。
ずっと使い続ける限り、また修理ができるようにしておかなくてはいけない。
人の寿命を超えてモノは生きる。

100円ショップで売ってるような、修理の仕様がない「使いきり」のものがたくさんあって
次々とモデルチェンジしてしまって修理よりも新品買ったほうが安くつくような今だから、
ひとつのものを長く愛して修理をしながら使い続けるのは当たり前のようでいてとても贅沢なこと。

古い伝統が、プロの技術と修理を選択する暮らし方をする人によって、
最近再興してきているわけだ。
このライフスタイルは基本的におかねもちさん仕様です。プロの修理は買うより高い。

「まずは100円ショップ。」が合言葉の我が家に、いくつそんなものがあるかなー。

プロの修理で再生されたものが量産されてお得に出回る「リフレッシュパソコン」でも買おうかなーww。
NECのリフレッシュパソコンは4回データの上書きをするそうです。へー。


ドラマ負けした原作を読んだ後でしたので心が洗われました。
文字は映像を超えます。

1.2.3と連続で3巻借りてきたのですが
この2の「さんぽを運ぶ」は涙で文字が見えなくなりました。

ああ。
わたしもあいにゆくからね。

あれ。これも大河ドラマになってたの。
そう。知らなかったわ。

・・・してみると「大河ドラマの原作」って
「ただのとっかかり」ってだけのものなのね。
なるほど。

大人気だった大河ドラマは
おそらく原作なんか跡形も残ってないドラマなんだろうと
宮尾登美子・篤姫を読んで感づいたわけですが
この慶喜像を読んでも同じように思いました。もう確信した。

篤姫ファンブック(宮尾登美子・篤姫)では
家定は実は秀麗な青年で、慶喜は腰抜けとして描かれていましたが
最後の将軍では真逆の扱いでした。
家定は体も心も病んでて、慶喜は才能は有るけど、でも。なふうに。

家定・・虚弱・うつ・人格障害・どうももひとつ。
慶喜・・きかん坊・人望がない・どうももひとつ。
という人物像は、2冊とも共通して伝わってくるんですが、
見方がどっちに傾いてるかでこうも違う人になりますか。そうですか。
・・・ご近所づきあいでもいるもんねぇ。評判の分かれる人。
他人の噂ってコワイ。

こちらでは篤姫は「大奥」とひとからげにして描かれていてとくに活躍なし。

一口飲んだのに、まだのどが乾いてる感じです。
読んだら読んだだけ次、がほしくなります。


こうなってくると和宮さま御留、もまた読みたい。
坂の上の雲あたりを軸にしようか。
日本史の最新版が禁帯出になってなかったらかりてこようかなぁ。副教材があったほうがいい。
岩波新書からマンガ日本史まで、このあたり、まとめてどかんといってもいいなぁ。
やっぱり読みやすくて読んでて楽しい司馬ワールドに傾きそうではあるけれど
もうちょっと突っ込みたいあたりです。
マネキネコダックのCMを見て思う。
宮崎あおい て、きれいな顔だなぁ。

ああ。なんか、この人がものごっつ眉間にしわ寄せてお姑さんの役をやってたのは
去年の大河ドラマでしたかねぇ。
結局一度も見なかったので、ドラマのストーリーはまったくわからないまま、
きれいな顔に無理やり縦じわを刻んでる番組予告を何度か見かけたような気が。

篤姫。読んでないなぁ。
去年は盛り上がってたのでちょっと敬遠してしまったし。
読んでみよ。幕末のあの辺は読みどころがたくさんあって落としてる本がたくさんあります。

篤姫の上下を借りたついでにおんなじところを、とおもって、司馬遼太郎の「最後の将軍」も借りました。

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んー?
宮尾登美子ってこういう感じ?

歴史>歴史小説>時代小説>司馬遼太郎>時代劇小説>ホームドラマ>宮尾登美子≒西村京太郎??????

なんだか読み終わって、
渺渺としたとこでぽつんと風に吹かれてるよーな
居心地悪くたよんなーい感じになってしまいました。とほほ。


受験生くんに「先生が自宅での勉強は学年X1時間て言ってたよー。」と
毎日の3時間自宅学習を促してみましたが
いわれたからといって、しません・・・・・。
母は心配です。


公立高校の普通科は両極端です。
偏差値60以上が合格ラインの高校と
偏差値35以上が合格ラインの高校。

私立は私立で
「ネイルアート学科」や「海外研修」や「併設の専門学校に入って介護福祉士に」て言うたぐいのと
「難関国公立に合格【させます】」が売りの専願入試の特進科。

あとは公立の実業高校で専門課程を学ぶ道。

そんなに偏差値の差や選択の差が開いててええのんかなぁ、と不思議だ。

昔々私が高校生だった頃は「難関校」もあったけれど、
「平均」の子と「平均チョイ下」「平均だいぶ下」の子が楽しく過ごせる高校もたくさんあったがなぁ。
私の卒業した高校の一般受験の偏差値は50前後だったなぁ。
そんなそこそこの子が行ける公立高校が学区内にたくさんあって校風で選べたのにねぇ。
大阪と比べちゃいかんのかなぁ。

気の毒なことにうちの中3は「普通科に行きたいそこそこできる子」である。
彼の希望に沿う「自転車で通える普通科の公立高校」てのは
偏差値60、内申点40が合格ラインといわれている1校のみ。
ライン上をウロウロしているキミは、ここひとふんばりが大事なのになぁ。

塾にも行かず学年トップグループを追走してはるし
小さな妹をうるさがらずにかまってくれるし
母がへばれば助太刀してくれるし
充分、ようやってはる。
だからこそ、ベンキョウ!ベンキョウ!とキィキィ言いたくないような
いやいや、ここでやらずにいつやるかと目を吊り上げて説教すべきか。

どうしよう。と悩んで、
カレンダーを用意しました。

「予定」を書くカレンダーじゃなくて
「今日やったこと」を書くカレンダー。
朝、出かける前にやった、「数学15分」
帰ってきてご飯の前の、「英語40分」
テレビのCMの合間の「漢字3分」 
夜、やる気になって「数学1時間半」
合計で1日どのくらい「勉強に時間をとったか」を書いてみましょう。と。

勉強した?ときけば
やったよ、と返ってくるけれど
それが「やったつもり」になってることにうすうす本人も気がついていて
そろそろ本気でかからねば間に合わんなぁと思ってる様子だったので
「やる気のきっかけグッズ」になればと工夫してみました。


ポケモンの全国図鑑をそろえるのを得意としているだけあって
こういう「マス目を埋めてゆく」のはハマったらしい。
ガミガミキイキイいわなくても勉強時間が長くなってきてよい感じです。

希望通りの高校に桜咲くといいな。
それで楽しく過ごせることを一番に願う。



負けず嫌いのミーちゃん(中2)もほしがったので同じようなカレンダーを用意したら
いきなり
「単語 3秒」て「秒」で書き込んでたけど。
おぼえたのは「あんぶれーら!」でした。うん。雨降ってたからね。
うう。こいつはもう受験準備をガツガツ始めねばとうてい間に合わん気がするー。

2009年10月25日 日常 コメント (3)
マルさん(5年生)の作品返却の日。
マルさんのお絵かき教室では3カ月に一度、
子どもが描いた作品を先生が親に解説をしながら返却する日があるのです。

4月から油絵をはじめておりますが、
テーマが面白そうなときは油絵ほっといて水彩を描いてるそうで
あいかわらずのマルさんワールドに浸りこんだ絵が10枚ほどありました。
たのしい明るい絵だけど、そんだけの絵だねぇ。
油絵のほうもモデルを仕上げたのが2枚あってやっとこ絵の具の乗せ方をつかめてきた感じ。
まだまだぺたーんと塗ってる感じだけど、よく見てていねいに描いてありました。

先生は、
「絵の中にお話がたくさん描きこまれていて想像力のふくらませ方が豊か。」
「一枚の絵の中にたくさんの絵を描き込む構成力も確か。」
と、ま、あたらず障らずほめてくださいました。

先生は、言いたい放題なわりに、子どもを褒めるのがうまい先生なので
「わたしをかわいがって!」感の強いマルさんには、
ヨソでたっぷりほめてもらうのもええかいな、と母は思うけれど
絵ほど「うまい」と「そうでもない」がはっきりわかるものもないので
「そうでもない」マルさんは、中学生になったら画塾を卒業するかもーと言い出しました。

「そうでもないけど、好きなこと」のやめどきはむつかしいね。
絵なんて、一生の趣味になってもいいことだと思うし、「好き」なだけで続けていいと思うけど
美大受験のおねえさんとイーゼルを並べたりすると「わたしはなんのために?」と考えてしまうようです。

なんのため、でもないんだけど、ね。
好きで始めて、好きで続けて、わはは、ヘタクソだねぇ、と自分で楽しかったら、
それでいいんじゃないか、と、おかあちゃんは思うんだけどねぇ。

なにごとにおいても、うまくなりたいの!っていう強い情熱が、ないひとだから。マルさんは。
と、ほけーんとしたマルさんをながめて思う。

・・・・・そういう情熱を、リードするっつうのも、親として大事なんだろうか。

「親子二人三脚で!」なんての美談になってることあるけど。
・・・・そんな親、おしつけがましいんちゃうやろか。
わたしが子どもならヤだけど。

親、だからなぁ。
芽が出てるなら水をやって枯れないように育てたいと思う。

不相応な支柱を立てて細い茎をしばってやってもかわいそうだしなぁ。
芽が出てもしないのに出てる出てる、と勘違いしたり、
どうなってる?なんて、ほじったりしてもいかんしなぁ。

でも、ほったらかしで小さい芽に気がついてないだけかもしんないよな、わたしのぼんやり度からすると。
いやいや。それこそが親の欲目ってやつか。でてるようには見えないもんな。芽。



情熱の乏しい子に、焚きつけることなく、ほけーんとした様子をこれまたほけーんと眺める。
ええんかなー、と自分のエエカゲンさを反省したほけーんとした日曜になりました。

なんの芽が出て花が咲くやら。

むかしのあそび

2009年10月23日 日常
小学校1年生は総合で、「昔の遊び」を学ぶらしい。
「遊びの達人」と、選抜されるのが地域の学校ボランティアのおじいさまおばあさまがた。
「人数が足りないから応援して下さい。」とおじいさまから連絡がきました。

読み聞かせボランティア・メンバーに声をかけてお手伝いに行きました。
還暦は最年少。最高齢は82歳。の20名のキャリア組+わたしたちアラフォー4名。
77歳のボランティア部長が、希望を聞きながら班分けをしてゆきます。
おてだま、だるま落とし、紙風船、あやとり、おはじき
ビー玉、めんこ、缶ポックリ、こま回し、まりつき。

ここは、まりつき担当でしょう。若いもんが。そう若くはないにしろ。

班単位で7~8人ずつまりつきコーナーに回ってくるのだけれど
ぽんぽんと弾みをつけてまりつきのできない子どもがほとんど。
上手な子は班に1人くらいなのにおどろく。
聞いてみたらボールついて遊んだことないとか言う。
ウチの中でしたらうるさいのか。外で遊ばないのか。ボールは危ないのか。
そうかぁ。

コツというほどのコツもないのがまりつきなので
すぐに4,5回なら上手にできるようになって得意げになる1年生。

では、と「あんたがたどこさ」を歌いながらご披露。最後は高く突き上げて1回転してキャッチ。

どの班も「うおー!」と必ず叫び、「すげー!」と必ず拍手してくれました。
見たことないんかい。そうかぁ。しないのかぁ。
アラフォーはなんの打ち合わせもしないのに、全員が当たり前にできたのになぁ。

うう。そうなんだね。もう、昔の遊びなんだね。そうかぁ。通じないんだなぁ。
ゴム飛びの切れないゴムの編み方もローカルルールも、
なわとびの郵便屋さんお入んなさい、で50枚は拾える自慢も
通じないんだぁ。
休み時間に何して遊んでるんだこの子たちは。


午前中いっぱいを使って昔の遊びを体験したあと、
1年生さんたちは給食にご招待してくれました。

「クイズ!」といきなり宣言して、自分のうがい用コップのポケモンのイラストを指差し、
「これはなんでしょうかぁ!」と挑戦してきました。
ぬふふ。受けて立とう!
わ「パルキア!」
1「せっ正解!じゃこれは!?」
わ「ポッチャマ!」
1「これは?」
わ「ルカリオ!」
10問ほどをノーミスで全問正解したので、おともだち認定されました。
他愛ないのぅ、1年生。

そうかぁ。休み時間はポケモンですか。

1年生に、昔の遊びで一番人気のあったのは、だるま落としでした。
だるま落とし、うちにないな~、とおみやげに持って帰ってきたあやとりでハシゴを作っていたら
うちの中3男子が「あ、それ、どうやんのやったけ。」と復習しだし、
5年生が「それしらーんどうやってすんのー」と愚図りました。
たのしいよねぇ。あやとり。

ミーちゃんを駅まで迎えにいった待ち時間に車の中で練習して
「ミーちゃん、おかえりー、ホラ、東京タワー」と
母兄妹で修学旅行で東京帰りの中2女子をあやとりで大歓迎してみました。


「ふん。」言われました。ショボン。
配偶者控除と扶養者控除がなくなることについて、ぼんやり思う。

おかあさんにも、こどもにも、おじいさんにもおばあさんにも税金をかけますよ、ってことだから
イヤなんだったら働いて取り戻したらいいでしょう?と言われてる気がする。

健康な専業主婦 ってのは いかんのですか?
おかあちゃんは、うちにどーんといて、おかえりーって必ず言ってあげる存在でいてはいかんのですか?
無給のおかあちゃんの仕事はお金に換えられない価値があると思うのに。
無給のおかあちゃんたちがやさしい気持で子育てができることがほんとの子育て支援だと思うのに。
おかあちゃんたちが国の礎を作ってるんだと思うのに。

おかあちゃんたちを、子育てから追いやってはいけない、と不安に思う。
おかあちゃんたちからもしぼらなきゃ、やってけない社会の制度 っていうのは ヘンだと思う。


子どもが4人いて、家計がラクなわけじゃない。
働くことが嫌いなわけではないから、外に出て働きたいと思うこともあった。
内職したこともあるし、バイトもした。
働かんとやってけていいわねぇ~と言われるたびに、
あるだけでやりくりする険しい道を選んだだけだよ、と胸の内で思う。
来年ハルが保育園に入園したら時間が遊んでるやないか、とヒゲくんまでが言いたげだ。
わたしは要領が悪いから、仕事を始めたら仕事にバランスが傾くだろうと思う。
そのことでまた自分を責めるんだろうとも思う。

おかあちゃんがうちにいてこそ、おかあちゃん、は最大値なんじゃないだろうか。
わたしは、心のうちではそう思ってる。


配偶者控除の廃止+子ども手当・高校無料化=取り上げてから与える=結局プラス(のはず)
なんて試算を見るたびに、
おかあちゃんがガンガン働くことと、
無給のおかあちゃんから税金を絞ることの
「意味」を考えてしまう。
社会で子育てをしよう、ってそういうことなの?

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「あれ?あんたなんか今日ヨレヨレやんか。」と、遊びに来ていた中3男子に声をかけたら
自転車を盗られたらしい。
へとへとになって、心がひしゃげてうちに帰ったけど誰もおらんかった。
「ひどい目におうたなぁ。」
「もうええねん。」
ええことあれへん。と、ナデナデしたらヤメロと手は払いのけられたけど
元気づけの甘いおやつは食べていた。


働くお母さんたちのために、こういう近所のおばちゃんもまた 必要だと思う。
社会全体で子育てを、って、そういうこととちゃうのん。

明日からミーちゃんが修学旅行。
ディズニーランドハロウィーンです。

公立中学の修学旅行なのでゲームもMP3プレイヤーもケータイもデュエルカードも持参禁止です。
が、持参禁止となるとがぜん燃えるお年頃のようです。

「どうやって持っていこう?」とウロウロする妹に、
「箱入りのお菓子を買っておいでよ。」と兄。
ミ「どんなの?」
モ「ボクは去年【パイの実】にDS入れてったけど。」
ミ「よっしゃ!買ってくる」

ミーちゃんはプリッツを買って戻ってきました。

ミ「で、これを?開けて入れる?」と横着に開封しようとする妹を待て、と制して
自分のペンケースからカッターを取り出すと
モ「貸して。こういうのは、底から。」
と器用な手つきでプリッツの箱の底部分を、
糊の厚みを確認しながら開封マークを削がないようにまんまと偽装開封。職人です。

モ「こうしてここから入れたら、見た目は未開封やろ。これは検査されへん。」
ミ「スゲー!」
底から開けたプリッツの箱に内袋を抜いていきなりケータイを詰めようとする、浅はかなミーちゃん。
モ「ちがーう。がさがさするやんか。2パックあるんやから、手前の1パックは入れとく。」
ミ「んじゃ、これに!」ともう1パックをがさつに開けようとするミーちゃんにまたも待ったをかけて
兄はすすすすすーと内袋の目立たない部分にカッターで切れ目を入れ、「中身は食べる。」
プリッツを見守る母子5人でおいしくいただいたあと、
ていねいに中を拭き、内袋の大きさにあわせたポリ袋にケータイを入れて封入。

モ「ね?」ニヤリ。

達人ですなぁ。
いいお兄ちゃんでよかったね。(ただの工作好き)

搬入はこれでばっちりだけれど、
モノがケータイだけに、普段のように使ってるところを見られたらアウトだなぁ。
先生に見つかって、正座させられたりするのもよい思い出なのだろうと思う。


ミーちゃんはお礼に
モックンにものすごくおみやげを買ってくるそうです。

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